Agile Practice Guide 「アジャイル入門」
定義可能な作業と不確実性の高い作業
一般的にプロジェクトには 定義可能な作業 から 不確実性の高い作業 まである
定義可能な作業
- 過去の同様なプロジェクトで成功し、明確な手続きが存在している場合
- 具体的な例として、既に設計が完了している製品など
- 実行の不確実性やリスクは低い
不確実性の作業
- 新しい設計、問題解決、かつて行われたことが無い作業の場合
- 具体的な例として、専門家が協力して問題を解決する
- 変更、複雑さ、リスクの率が高い
アジャイルは不確実性の作業に向いており、短い周期での実現可能性を探求し、評価とフィードバックに基いて適用するために作成されたアプローチである。
アジャイルとは
アジャイルの思想は アジャイルマニフェスト に定義されている。また、アジャイルソフトウェアの12の原則 も定義されている。
アジャイルマニフェストに定義されている通りだが、アジャイルは4つの価値を指す
- プロセスやツールよりも個人との対話
- 包括的なドキュメントよりも動くソフトウェア
- 契約交渉よりも顧客との協調
- 計画に従う事よりも変化への対応
一方、書籍ではアジャイルとは様々なフレームワークと方法の包括的用語として指しています。
リーン とはアジャイル(とカンバン)の属性を共有する上位概念で 価値の提供、人間の尊重、ムダを最小化、透明化、変化への適応、継続的な改善に注力する
ことである。つまり、組織やチームにとって有益なものは何でも実行し、使用するアプローチが何かに関わらず、最高の成果を上げることが目的である。
不確実性の作業への対処
プロジェクトの不確実性が増加するにつれ、手直しのリスクと異なるアプローチをしようするニーズが同様に高まる。反復的に要求事項を探索し漸進的に頻繁にリリースを行う事によってムダと手直しが減ることが可能である。この時、下記のアプローチを行う。
- 短いフィードバックループの実施
- プロセスの頻繁な適応
- 優先順位付け
- 定期的に更新される計画
- 頻繁なリリース